我が家の「おうち英語」の始まりは、長女が1歳8ヶ月でDWE(ディズニーの英語システム)を始めた時。この9月で丸5年が経ち、6年目に入ります。

主軸はDWEにありましたが、その時々で様々な絵本や教材も取り入れてきました。
現在6歳の長女は英語で自分の意見を述べたり、英語圏ネイティブの友達とコミュニケーションを取ったりすることができるようになりました。
バイリンガルと呼ぶにはまだ早いと思いますが、現時点では日英どちらも言葉でも年齢なりの会話はできるレベルです。
(これができるのはまだ幼いからだと思います。これから先、身に着けるべきことが込み入ったものになっていくはずなので、年齢なりのレベルを維持するのは容易ではないと思っています。)
そして現在3歳の次女は生まれた時からおうち英語の環境にありました。
ただ、長女の赤ちゃんの頃とは環境が違い、1歳になる前から保育園に通い始めたので、ゆっくりと時間をかけて取り組むことはできませんでした。
しかし保育園でめきめき日本語を伸ばし、家ではお姉ちゃんと英語を楽しみ、語彙力はまだ少ないものの早い段階で日英両方での会話ができるようになりました。
そんな我が家で0〜6歳の間にどのような取り組みをしてきたかをまとめてみます。
(DWEの取り組みについては別個でまとめます)
前提条件として、我が家は
- 3学年差の姉妹(2014.01生まれと2016.10生まれ)
- 長女が1歳8ヵ月の2015年9月からおうち英語スタート
- 子供たちが生まれてからは完全に地方在住の転勤族で、英語関連のイベントごとは少ない(アメリカにいたのは1年未満で短期間の赴任でした)
- 共働きで子供たちは幼稚園児と保育園児(園で英語は全く無し)
- 親の英語力は公教育で学んだ程度
です。
現地校でのアプローチから学ぶことは多く、特にこの記事の後半の読み書きの部分に大きな影響がありました。ただ、その前段階の聞く・話すという段階は日本でのおうち英語で身についたものです。実際に、長女は現地校の入学時点でELS(英語以外の母国語を持つ生徒のための授業)を受講する必要はないと判断されています。
なお、海外で暮らしたから・帰国子女だから簡単に外国語が話せるようになる…なんてことはないと個人的には思っています。渡米の際、周りからは「子供なんてすぐ慣れるから1年でバイリンガルになれるでしょ!」なんて無責任なことを言われましたが、私の周りを見る限りそれは真実ではない と考えています。

まず……我が家がやってきたのは子供自身の成長に合ったアプローチです。
聞く→話す→読む→書くの順番で、その時々に応じた本や教材を導入してきました。
ですので最初から読み書きをさせる方法(私の時代だと中学からの教科としての英語はコレでした)や、英検など検定試験の受検を目的としたものではないことを予めお伝えしておきます。
取り組みの上で大事にしてきたことは
- 聞く→話す→読む→書くの順番に成長することを意識する(日本語でも英語でも同じ!)
- 成長段階に応じて環境を整え、その時期に合った取り組みをする
- 母国語方式で進める(英語は英語、日本語は日本語で学ぶ)
- よそと比較して刺激をもらうのは良いけど、焦らない・急がせない
という感じです。
【聞く】まだ発語がない時期=インプットの時期
聞く力、つまり耳を育てるためにまず大事なのが、DWEでも推奨されている『掛け流し』だと思います。
生活の中に自然に英語の音がある環境をつくること、絵本をたくさん読み聞かせすることです。
歌と朗読中心の掛け流しをして、たまにそれにリンクした映像を見る、くらいのイメージでやっていました。
(掛け流しはずっと映像を見せ続けることではないと思います)


ただ、私の下手な発音を学んで欲しくないので、初めて知る言葉はなるべくネイティブの発音で聞かせるようにしました。
音声ペンやYoutube、Google翻訳の音声等の力を借りています。
また、英語での語りかけは理解度をはかるために少しだけしましたが、日本語と英語を混ぜて話しかけないようにしました。
ただし、こちらから英語だけで話しかけ続ける…ということができるレベルではないので、基本的に親子の会話は日本語でした。
掛け流しはもちろん今も続けていて、
- DWEのSing along、Bedtime review
- DWEのZippy and meの歌
- DWEのEveryday with Zippyの歌とストーリー
- CTP社 Learn to readの歌・チャンツ・朗読
- Readalong(CDつきの本)の朗読
- Leap frogのLetter factoryのフォニックスの歌
- ディズニー映画の歌
等をランダムに小さめの音量で流しています。

【話す】単語の発語が出てきた時期〜文章で話せるようになる時期
掛け流しやDVD視聴によって、まず単語(apple,dog等)や定型文(How are you? / I am〜 / This is〜等)を理解し、聞いた音を話せるようになりますが、自分の思いを母国語並みにすらすらと話せるようになるには時間がかかると思います。
単語ではなく文で話すようになるために、構文を理解しやすいツールを取り入れてみるのもひとつの手かなと考えました。
そこで導入したのがCTP社のLearn to readシリーズ(通称CTP絵本)です。
歌・チャンツ・朗読といろんな音があるので親しみやすく、すぐに音やリズムを覚えることができます。

勿論母国語も伸びている時期ですから、日本語と英語を混ぜてしまうこともあると思います。(いわゆるルー語)
そのうち日本語と英語で切り替えられるようになるし、語彙が増えれば分からない単語を表現できるようになると思い、ある程度までは放っておきました。
それぞれの言語で思考することができているな、と判断した頃に「混ぜて話すと分かりにくいんじゃない?」と促したくらいです。
ただし、こちらが語りかけるときは混ぜないように気をつけました。
英語が話せるイベント等に行く機会が少なく、アウトプットの場がなかったので、オンライン英会話もしていました。
確か長女が4歳の頃に始めたと記憶しています。
しかし、その頃はまだ文章でスラスラ話せるレベルではなかったので、オンライン英会話は楽しみながら語彙力を増やすツールという感じでした。

なお、現在は3歳次女がこの時期におります。
長女は単語はたくさん知っているものの文章で話せるようになったのは4歳後半くらいでしたが、面白いことに、次女は3歳になった頃から文章でガンガン話しています。

【話す】文章を組み立てられるようになったら
すこしでも文章で話せるようになってからは、アウトプットの場を用意し、興味のあることの語彙を増やせるよう本や映像を用意しました。
考えてみると、単語でしか話せなかった頃は、「これを話したい!」ってことも無かったようなのです。
まだ幼かったこともあり、熱烈に興味のあることも無かったのかもしれません。
長女が5歳を過ぎた頃から、動物や宇宙、サイエンスなど興味のあるジャンルが少しみえてきましたので、それに関する絵本や映像(Youtube)を導入しました。
するとオンライン英会話でもフリートークで話したいことができ、会話が続くようになった印象です。

それと、この時期に英語話者の友達ができたことも大きな変化でした。
友達と仲良くなりたい、喋りたい!という気持ちが芽生えたのでしょう。どんどん言葉が出てくるようになった記憶があります。
1年未満の短い赴任でしたが、素晴らしい友達に恵まれて、帰国後もたまに交流できているのは幸せなことだと思います。

アウトプットが多くなってくると、どんどん話せるようになってほしいと思ってしまいますが、やはり大事なのは地道なインプット。
子供たちが好きなアニメを見つけて楽しむのも効果的でした♪
【読む・書く】フォニックスとサイトワードに触れる
音で覚えて『本を読んでる風』なことが出来るようになった頃から、「いつ読めるようになるんだろう?」と思い始めましたが、読み方を教えることはしませんでした。
ひらがなもいつの間にか読み書きできるようになっていたし、「英語も読みたくなったら自然に読むようになるでしょう」という考えだったからです。
ただし、ネイティブの子たちも読み書きのためにフォニックスを学ぶと聞いて、長女は3歳頃からLeap frogのLetter factoryというDVDを見てフォニックスに親しみました。

ただし、ここでは楽しく覚えるだけ。
遊びながらフォニックスの音に触れる程度で十分だと思ったのです。
後に、アメリカの現地校では4歳〜5歳からフォニックスを学んで、5〜6歳くらいで実際の読みに繋げる流れになっていることを知りました。

ここで、実際に長女が在籍した現地校のキンダーで実践されていた『読み書きのための学習』を簡単に紹介します。
(1)アルファベットの大文字と小文字をマスターする
これは絵本や映像で自然と覚えるのを推奨されていました。
(2)フォニックスに触れ、音を覚える
フォニックスも歌や映像で親しみ、ゲーム要素も取り入れて楽しく学ぶのがおすすめ!とのことでした。
(3)Sight word(サイトワード)をひたすら暗記する
サイトワードとは、見ただけで理解する必要がある重要単語のことです。
ここからはすこし勉強っぽくなっていきますね。
現地校では毎週単語の読み書きのテストがありました。
(4)レベル別の本を読む
これはRaz kidsにも使われてるReading A-Zというツールにある内容でした。
キンダー(5〜6歳)の目標レベルはC〜Dです。



幼少期から音で覚えていたものが ここで文字と結びついて、正確な発音で読める単語が増えて、フォニックスやサイトワードを駆使してどんどん読めるようになりました。
勿論、初見の単語だと聞いたことがないため発音がわからないことがありますので、webの音声ツールを使ってアクセント等の確認は必要です。

読めるようになれば自然と書けるようになりますが、書くにはスペルを覚える必要があります。
その努力をするのはネイティブの子たちも同じで、現地校で出会った親御さんは単語カード作ったり家でテストしたりしていました。
長女は以前から日記を書いていて、最近は英語で書きたい時もあるようです。
しかし書きたい文章を話せてもスペルが分からなくて書けないことがしばしば…
そういう時は辞書を引いたり、音声検索で調べたりしています。(よくSiriにたずねてます)
書くことについてはこれからワーク等で補っていくことが必要だと思っていますが、文章がすらすら読めるようになるとスペルも自然に記憶するだろうし、焦ることはないかなと考えています。
【話す・読む】語彙力を増やしながら多様な表現に触れる
市販の本だとStep into readingやI can readをよく読んでいます。
これらはキャラ物が多いので興味を持ちやすいかと思います。
あとはとにかく好きな本を好きなだけ!
長女はサイエンスが好きなので、National Geographic Kids Readersはシリーズで揃えてます。

The Cat in the Hat’s Learning Libraryも^^

発音の確認をラクにしたくて、ORC(オックスフォードリーディングクラブ)も始めました。

昨年の秋からはABC mouseも使っています。

読み始めることで発音が悪くなるという話を聞いたことがありますが、それは音で聞いたことのない単語を読んで想像で発音してしまってるからかも?と思っています。
あと、フォニックス読みをすることで語尾の音をはっきりと読んでしまって、変な発音に聞こえることもあります。
その場合は正しい発音を聞いて覚えれば自然と直ると思いますが、長女は語尾のtやdの音を強く発音する癖が若干ついてしまってる気がします。
現在の取り組みと今後のこと
娘たちの現在の取り組みは、引き続きインプット中心。
6歳長女は自分の興味のあるジャンルを深く。
3歳次女はいろんなものを浅く広く。
音楽と朗読の掛け流し、映像(DVDやYoutube)などを使い、日常の中に英語の音がある環境を保つようにしています。
上記したORCやABC mouseを中心に、アプリも使用してゲーム感覚で楽しんでいます。
そしてアウトプットは姉妹間の会話と、オンライン英会話。
それぞれ週に1〜2回オンライン英会話を利用して、テキストを使ったりフリートークをしたり。
今後も理解度に応じて少しずつ取り組みを変化させていくつもりです。
ただ、アウトプットの場が不足している感じは否めないので、英語を使って遊べる友達が日本にもいたらいいな〜と思っています。
オンラインの先生と話をしてはいますが、今住んでいる地域は電波状況が良くなく、会話を止めざるを得ない場面が多々あります(^◇^;)
本人の興味に応じて環境を整えながら、新たなアウトプットの場を探していく必要があるのかもしれません。
これからも子供たちの成長に力をもらいながら、私もその時々で最善のサポートができたらな~と思っています。