英語圏で生活したら子どもは自然とバイリンガルになる…?

6歳長女が在籍していた現地校の成績表がメールで届いて、異国でよく頑張ったな〜と感慨深く思いながら、昨年夏の渡米前に周りからさんざん言われたことを思い出しました。

「アメリカに行けば子供はすぐ英語ペラペラになるね」
「帰国する頃にはバイリンガルだね」

友達・親戚、果ては近所の見知らぬ方からも同じようなことを言われました(^^;;

英語圏に行きさえすれば英語が身につくと考えている人は結構多いのかな?

確かに『海外生活をしていた』『帰国子女』『インターに通ってる』などと聞けば、当然英語が上手いんだろうね、と思う方は多いのかもしれません。
私も海外に行きさえすれば何か変わるのではと思っていた頃がありました(笑)
実際には、自分の言葉の伝わらなさに驚き、打ちのめされただけでしたが……

娘たちとおうち英語を楽しむ中で環境を整えることの大切さは実感していましたが、だからといって『住む国が変わっただけであっという間にバイリンガルに!』と思うことはできませんでした。
子供の吸収力が大人と比べ物にならないのは確かですが、言語を身につけるというのはそんなに簡単なことではないと、経験上思うところがあったからです。
当時は当たり障りのない返答をしましたが、実際に娘たちを見守ってきた私個人の心の底からの意見は……

英語圏に行けば『自然と』英語がペラペラに……というのは夢物語で、環境を活かすための努力は不可欠です!

そもそもバイリンガルとは?

バイリンガルとは、状況に応じて二つの言語を自由に使う能力がある人のこと、と手持ちの辞書に書いてあります。

娘たちのレベルではまだまだバイリンガルとは言えませんが、日英どちらも年齢相当くらいです。
年齢なりの表現で自分の思いや考えを話すことができ、日常生活の中での意思疎通が問題なくでき、子ども向けの本やアニメを楽しむことができる程度のレベルです。
それは幼い頃からDWE等で母国語方式で英語に親しんでいて、聞く・話すことの土台が『たまたま』出来ていたからでしょう。

今は幼い頃から英語に親しむことが特別なことではなくなっているとはいえ、我が家のケースが一般的なものではないとも理解しています。
『英語圏への赴任が決まったものの子供は全く英語に親しんでこなかったため、急いで英会話教室に通わせた』というケースも特に珍しいことではないと思います。
そのような基礎のない状態からオール英語で授業を受けて自然と理解できるようになる……というのは容易なことではありません

海外赴任に帯同して現地での教育を受けるということ

海外赴任に帯同した場合、現地校か日本人学校を選ぶことになると思いますが、日本人学校は限られたエリアにしかありません。
例えばアメリカの現地校に行った場合、基本的には現地の子たちと同じクラスに所属しますが、地域によってはESL(English as a Second Language/第二言語として英語を学ぶ子たちのためのクラス)があり、そちらのクラスで過ごす時間の方が長くなる場合もあります。これは地域差と個人差が大きいです。

年齢的に求められることがそんなに高度ではなかったこともあり、6歳長女は現地校でESLに所属せず、現地の子たちと全く同じカリキュラムで過ごしました。そして同じ課題をこなしました。
しかし担任の先生・ESLの先生曰く、これはわりと珍しいことだったそうです。日本から来る子は普通のクラスに参加できるまでかなりの時間がかかるケースが多かったとのことでした。
その点ではDWEをはじめおうち英語でお世話になったツールたちに感謝しかありません。

現地校の小学校高学年ともなると、日本の中高で学ぶような単語を身につけておく必要があるそうですから……
それに対応できる英語力を日本にいるうちにつけるのって、よほど英語教育に熱心なご家庭でないと難しい気がしています。

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また、海外転勤者は永住者ではないので、お子さん方はいつか日本に帰るための準備として日本の学校の勉強も必要になります。
週末に日本語補習校・補習授業校といった別の学校にも通っている子もいます。
その場合は現地校と補習校とそれぞれの課題をこなす必要があり、なかなかの量になることもあると聞きました。
補習校に行かない場合は、親が日本の勉強を教えたり、通信教育を利用したりしているケースが多いと思います。うちはこれでした。
日本と海外では学習内容も進度も違う部分が多々あり、単純に勉強量が倍になる分野もありますね。

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ただ……
英語圏への転勤に帯同して現地校への通学を選択したものの、最終的には現地校での学びを諦めてしまったお子さんも存じ上げています。
現地校での成績は諦めて英会話のレッスン程度と考えて 自宅では帰国後を見据えて日本の学校の勉強だけやることにしたという話や、
結局は現地の幼稚園児レベルの基礎的な英語力しか身につかずに帰国したという話も聞いたことがあります。

複数言語での学びを継続するのは容易ではない

海外に行っただけで母国語と同じレベルで意思疎通ができるようになったら、世の語学学習者はこんなに苦労していませんよね(^^;

海外赴任に帯同する子どもに、先述したような安易で勝手な期待を寄せるのは危険だと思います。子どもの心の成長にも大きく関係します。
異国で一生懸命暮らしていることだけで立派なことだと個人的には思います。

現地校の宿題にきちんと取り組み、予習復習をして、現地のテレビを見たり英語のアニメや本を楽しんだり、クラスメイトとプレイデートをして学校外でも英語を話す機会を設けたり……
もちろんそれに加えて日本の勉強として漢字や文章読解、算数、地理、歴史も学ぶ。
帯同しているお子さん方って本当に本当に本当に頑張ってらっしゃいます。

英語圏に行ったから自然に英語が身につくのではなく、それはそれぞれに努力した結果であって、どんな学びにも地道な取り組みが必要で、住む国が変わったからと勝手にレベルアップするわけではないのです。
環境はとても大事ですが、それを活かす努力がなければ何も身につくものはないと思います。

また、環境についてはは見方を変えるとこうも言えます。
日本にいても環境を整えてそれを活かす努力を続ければ、母国語と母国語以外の言語を身につけてバイリンガルを目指すことは可能、ということです。

維持・向上することの大切さ

言葉は使わないとすぐ忘れていきます。
実際、私は学生時代に英語の他に専攻していた言語がありますが、ずっと使わずにいたら簡単な単語すら忘れてしまっていました(^◇^;)
そして学んだことを見直してアップデートしていかなければどんどん古くなっていきます。

我が家は短いアメリカ赴任でしたが、娘たちが身につけたものを維持・向上していくために、帰国後も環境づくりをしていこうと思うところです。

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