現在6歳の長女は、3歳頃から文字を読むことへの興味がどんどん強くなっていきました。
しかし音で覚えて『本を読んでる風』なことが出来るようになっても、読み方を教えることはしませんでした。
3歳頃はまだ本格的に読みを始める時期ではなく、耳と目からのインプットを1番大切にしたい時期だと考えていたからです。
(現在、3歳次女がこの段階にいます)
※当ブログは母国語方式で英語に親しんでいる記録です。
日本語と同じように英語を英語で学ぶという方式なので、子供の英検対策や受験英語に則した内容ではありません。
母国語方式で英語を楽しんでいるなら「英語も読みたくなったらそのうち読むようになるだろうな〜」というのが個人的な考えです。
聞く→話す→読む→書く、と発達していく中で、成長に沿った取り組みをすることを心がけています。

ただし、ネイティブの子たちも読み書きのためにフォニックスを学ぶと聞いて、Leap frogのLetter factoryというDVDを見てフォニックスに親しみました。

その後、5歳半ばに急な転勤でアメリカに渡り、現地の学校のキンダー(アメリカの義務教育の1年目)に入学。
英語を母国語とする子どもたちと一緒に学ぶ機会を得て、ちょうど5〜6歳のキンダーの学年で読み書きを始めると知り、このタイミングが読みを学ぶタイミングなんだろうな〜と思い、学校からの課題を参考に取り組み始めました。
現地校のキンダーでは最初はフォニックスを学び、それと並行してSight word(サイトワード)を学びました。

因みに…
英語が母国語の子たちでも読み書きを始めるのは5歳前後のようですね。

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サイトワードとは?
サイトワード/サイトワーズとは、Sight(視覚)Word(単語)、つまり見ただけで理解するべき重要単語のことです。
よく目にする単語なので、サイトワードを覚えると読める本がぐんと増えると思います。
我が家では以前からSight Word Readersを使用して、それとなく日々の読書に取り入れていました。

実際に使っているSight Word Readersはこちらです。
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(でも実はこれを買った時はサイトワードって何のこと???くらいの知識しかなく、音声ペンと同時購入しただけだったのでした…)
『サイトワードをしっかり覚えたほうが良いかも』と思い始めるようになったのは、現地校でサイトワードの暗記課題が出たことがきっかけでした。
サイトワードを覚えるメリット
フォニックスで読める単語は、文字と音を覚えれば簡単に読むことができます。
しかし英単語にはフォニックス読みできず丸覚えするしかない単語も多くあります。
サイトワード=ひと目で理解できる単語をたくさん知っていることで、どんどん本を読めるようになりますし、それに従って語彙数も増えていきます。
長女の現地校での担任の先生曰く、フォニックスとサイトワードは読み書きの基礎中の基礎!とのことでした。
サイトワードの種類
まずはじめにするべきことは、サイトワードの一覧を手に入れること。
サイトワードには2人の研究者が作成したワードリストがあり、目的別に活用されています。
- Dolch Word List(ドルチ・ワード・リスト)
1940年代にまとめられたもので、一部の名詞を含む315の単語のリストです。
PreK・Kinder・1st・2nd・3rdと学年ごとに5つのグループに分かれています。
PreKは日本の学齢でいうと幼稚園の年中さんくらいです。
- Fry Word List(フライ・ワード・リスト)
1950年代にまとめられたもので、上記のドルチワードリストを発展させた内容です。1000個の単語が10グループに分かれています。
個人的には、6〜7歳くらいまではドルチワードリストの内容を徐々に覚えて、その後こちらに移行すれば良いかなと思います。
サイトワードの覚え方
暗記!
これに限ると思います。
英語が母国語の親御さんでも、子供のためにサイトワードの暗記のために単語帳やフラッシュカードを作って取り組んでいました。
スペルを覚えるために繰り返し書くことも推奨されていました。
ただ、私はゴリゴリに『勉強ですよー!』という感じの取り組みはまだ必要ないと感じたので、これまでの取り組みと同様に掛け流しや読書を中心に『音に触れて耳から覚える』ことに取り組みました。
我が家が使ったツールは、まずは以前より使っていたScholastic社のSight Word Readers(サイトワードリーダーズ)のCDつきのセット。
1番初歩的なサイトワードが学べるので、はじめの一歩におすすめです。
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そこからのステップアップに、Nonfiction Sight Word Readers(ノンフィクションサイトワードリーダーズ)。
レベル別に4段階に分かれています。
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我が家には一部のセットしかないので、そのうち全部揃えたいなと思っています。
書く練習にはこのようなワークを使用。
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Youtubeには、サイトワードの練習に役立ちそうな動画もたくさんあります。
我が家が実際に使っていたのはこちらのGolden Kids Learningの動画です。
あとはとにかくレベルにあった読書量を増やしていくことでしょうか。
現地校の宿題でも、レベルに応じた音読課題が出ていました。
課題の本は、日本の子ども英語教育界隈では有名なRaz-Kids(ラズキッズ)に収録されているReading A-Zシリーズです。
aa→A→Bとゆるやかにレベルが上がっていきます。
他の多読ツールですと、CTP絵本ならサイトワードだけでなく基本的な構文もたくさん入っています。
(サイトワードに特化した本ではありませんが、歌と朗読で楽しく学べるので全般的におすすめの本です)

最近使い始めたORC(オックスフォードリーディングクラブ)に収録されているORT(オックスフォードリーディングツリー)もゆるやかにレベルが上がります。
ラズキッズと違うのは、全体を通して同じ登場人物が出てくる物語であるということ。
ただしこちらはイギリス英語でアメリカ英語とは単語や言い回しが違うものもあります。

フォニックスで言葉の音に触れる。
サイトワードを学び、見ただけで読める単語を増やしていく。
そしてレベルにあった本を楽しんでいく!
よく考えてみると、日本語のひらがな・カタカナ・漢字の学びと同じですね。
英語だからって難しく考えることはないけれど、やはり成長の段階に応じて適切な取り組みをしていくことが大事なのだと感じる今日この頃です_φ( ̄ー ̄ )